SPACE COLUMNS

1/Aug/2007

歴史から見た宇宙観光の将来 1回目

歴史から見た宇宙観光の将来 1回目

Image credit: SpaceNews.jp

 先日パリ・エアショーで大手航空宇宙企業EADSアストリアムが宇宙観光用弾道飛行機開発を行うことを発表しました。(詳細はこちらから)
賞金1000万ドルの宇宙レースを行っているX Prize Cupにて既に賞金を手にしているのは、スペース・シップ・ワンを開発元スケールドコンポジット社。これらを代表とする新しい宇宙旅行産業に進出してきている企業の将来を、過去の歴史を振り返えつつ考えて見ましょう。

1.新規マーケットの発展経過

 さまざまな業界で新しい市場をめぐって以下の経過をたどることが知られています。

EADSアストリアムは新規機体開発に関して10億ユーロの開発資金を投じると発表しています。
エアバスなどのEADSグループの技術力、またそれを持ち合わせていることの優位性を持てば、弾道飛行による観光フライトも「開発コストをかけても商売として成り立つ」と大手航空宇宙産業で判断されたと見ることもできます。

また今後も他の大手企業の参入も考えられるのではないでしょうか。

 9.11のテロ以降ビジネスジェットの市場が活気づいていると聞きます。空港のセキュリティーチェックに時間を取られずに自分の時間に合わせて、フライトプランを組めることが魅力の1つです。
ニーズがあれば商品やサービスが生まれるのが商業主義の基本ですが、ニーズの掘り起こしが可能か?容易にサービスへのアクセスは容易か?大衆化が可能になるか?など多くの問題が横たわっている事も事実です。これから数回に分けて歴史的事実を元に考えて行きます。

次回はイギリスでの世界最初の観光ツアー会社、トーマスクック社を例にして解説します。



文責 長谷川敏紀