SPACE NEWS
次に打上げられるロケットの先っぽが、種子島に向けて出発
川崎重工は、H-IIAロケット14号機用の衛星を格納するフェアリング※と呼ばれるロケットの先端部分を岐阜工場(岐阜県各務原市)での設計・部品製造を経て、播磨工場(兵庫県播磨町)で組立後、種子島宇宙センターに向けて、出荷しました。次に、このフェアリングは種子島宇宙センターで打ち上げを実施する三菱重工業(株)に納入され、H−IIAロケット14号機に組み込まれます。このロケットの打上げ予定は今冬。
今回出荷された衛星フェアリングは、直径4mのシングル・タイプ(4S型)で、この中に大型衛星が1機組み込むことが可能。収容できる衛星の大きさは、スペースシャトルや、欧州のアリアンⅤロケットと同等です。H−IIAロケット14号機では、大容量データ通信分野の技術実証行う超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」を搭載します。
これまでにも、川崎重工は1988年にH−IIロケット向けに衛星フェアリングを納入したのを皮切りに、H−IIロケット向けは計7機分、H−IIAロケットにおいても、4m・シングル・タイプ(4S型)、4m・デュアル・タイプ(4/4D型)、5m・シングル・タイプ(5S型)の各種衛星フェアリングを開発・製造し、計13機分を納入した豊富な実績を持っています。開発・製造してきた各種H−IIAロケット用衛星フェアリングは、大型衛星や2基の衛星の同時打上げなど多様な打上げ需要に対応できるので、日本の衛星打上げビジネスの要になっていくでしょう。
●H−IIAロケット14号機用衛星フェアリングの概要
型 4m・シングル・タイプ(4S型)
全長 12m
直径 約4.1m
搭載できる衛星 長さ約10.2m、直径3.7mまでの衛星
※衛星フェアリングは、衛星を格納する部分で、ロケット先端部に取り付けられ、打ち上げ時の空力加熱、音響(振動)などの過酷な環境から衛星を保護するためのものです。これは大気圏外に達した後に左右に2分割して衛星を分離します。







