SPACE NEWS
『サンシャイン2057』
「トレインスポッティング」(96年)や「ザ・ビーチ」(99年)で知られるイギリスの鬼才ダニー・ボイル監督がSFに挑戦した『サンシャイン2057』のプロモーションのために、日本の真田広之さんとイギリスの俳優キリアン・マーフィさんが29日、都内ホテルで記者会見を行いました。
映画の舞台は、ちょうど今から50年後の、訳あって太陽に向かって進む宇宙船「イカロス2号」。太陽が発する凄まじい熱と光を巨大なシールドで防ぎながら航海を続けるなかで起こる惨事。太陽が持つエネルギーの凄さと、同時に持つ美しさを越えた太陽の存在の視覚効果がとても印象的な映画です。太陽への憧れ、魅了されるクルーの気持ちが、この映画を見た後の余韻でジワーと伝わってきます。
さて今回「SpaceNews,jp」では、真田広之の他、ミシェル・ヨーなど、国際色豊かな俳優陣が揃ったことでも話題になっている本作について、主人公を演じたキリアン・マーフィに、話を聞いてみました。
>>もともと宇宙への憧れとかあったんですか?
「子供の頃から『スターウォーズ』、『2001年宇宙への旅』や『エイリアン』とかを見て育っているし、宇宙への憧れは持っていたよ、だけど算数とか理科とかは全然だめだったから、文系の勉強に興味があって、演技の道に進んだんだ。」
「だけど、この映画を撮影し始めて、役作りを通じて、今まで抱いていた科学や、それを仕事とする科学者への印象が変わったんだ、今は彼らを本当に尊敬しているよ。」
>>今回のキリアンの役である物理学者の役作りについて、工夫した点などは、、、
「役作りのために、ジュネーブにある物理学研究所セルン(CERN:欧州原子核研究機構)に足を運んで、どんな風に科学者が仕事をしているのかリサーチしたんだよ。そこの働いている科学者は、研究室内でも、すぐ目の前にいる人に、持っているノート型パソコンからメールを打ってコミュニケーションをとっているんだ。その姿はかなり印象的だったね。それを監督に伝えて、いつもクルーが、映画の小道具の1つとして小型のパソコンを携帯するっていう僕の提案が採用されたのさ。」
>>他にも、役作りのために宇宙飛行士の訓練に近い体験を、クルー役の俳優達は監督から要求されました。
「8ヶ月間、宇宙船での男女8人が共同生活をしている雰囲気を出すために、実際に学生寮でみんなと過ごしたんだ。あと、無重力の感覚を体験するために、状況が近いダイビングもしたけど、、、僕は、あれはそんなにすきって感じじゃないね。ゼロGフライト(小型飛行機による無重力体験)も、すごくいい体験だったけど、人生1回の経験でいいや。人間の体が無重力状態のために作られていないってことがよく分かったね。」
>>映画のなかで出てくる、金ぴかの宇宙服については、、、
「初めて見た時は、サムライの鎧ようで、イッセイミヤケのデザインも入っているよね。1人で装着するのは到底無理だし、重くて暑くて、大変だったよ。映画のなかで、かいている汗はすべて本物。記者会見には、撮影で使用した宇宙服を持ってきたんだけど、足の部分は記者会見の場では飾られていなかったね。きっと成田の空港の検問で引っ掛かっているんだよ(笑)」
キリアンも語っていた通り、この映画をみたら、一般の人がもつ科学者の印象が変わるのではないでしょうか。私は、科学者の人って研究室にこもってばかりいそうっという勝手なイメージを持っていましたが、きっとみなさんが持っている科学者のイメージも変わると思います。
また、この映画は、SF映画の様々な視覚的効果で観客を驚かすとか、SFスリラーのようなスリリングな展開のストーリーというだけではない、すごく根本的で人間的な宇宙の未知への憧れや、宇宙開発が本当に人類のためであるといったことを感じさせるヒューマンドラマでした。軍事目的としての一面もある宇宙開発ですが、宇宙が好きな人、宇宙関連の仕事に携わっている多くの人の、一番心の底にある気持ちと、このクルーの命がけのミッションへの参加動機は通じているのでは?と思ったのでした。皆さんにはこの映画はどう映るのでしょうか?
ぜひ、大型スクリーンで見てほしい映画の1つです。
「サンシャイン2057」公式サイト http://movies.foxjapan.com/sunshine2057/









